キャンジンリのピークからの景色は最高だった。稜線を歩くアリみたいな人たち ヒマラヤの村を渡り歩いた9日間その3

ランタン谷最奥の村キャンジングンバへ来て2日目。着いた日はゴンパ裏から登って行ってリルン氷河の目の前まで行った。

キャンジングンバは標高3800メートルの場所にある村なんだけど村から見上げるほど高い丘というか山の上にタルチョがはためいているのが見えた。さらによく見るとその稜線の上をアリみたいに小さい人が歩いている。かなり急な丘斜面にある普段はヤクが歩いているであろうジグザグな段差を歩いている人もいる。

村の人に聞いてみるとキャンジンリという4500メートルのピークへ続く道らしい。道という道では決してないが。

登りは2時間かかる。この看板で出ているのは村から見えるタルチョがはためいている場所のこと。標高4325メートル。そこからさらに尾根伝いに4500メートルのピークへ行ける。

キャンジンリのピークへ。稜線をたどる小さな人と大きな自然が一緒になった

村からタルチョまでは急な登りで見上げても地面と空。しかしタルチョからは稜線を歩く人がアリのように見えるくらい雄大でスカっとした景色だ。この稜線を歩いている自分を遠くから眺めてみたかった。

ロケ地でもなんでもないんだけどロードオブザリングを思い出した。劇中でこの写真みたいな景色のシーンで『このまま40日間歩き続ける』というという描写があった気がする。改めて観てみたけど彼らは寒くないのかね。

稜線の先には氷河が見える。

キャンジンリのピーク。ここにもタルチョがある。

トレッキング初日に出会ったマレーシアから来たチャンさん。同じルート同じペースで歩いていたのかその後毎日ルート上で会うようになってキャンジンリのピークにたどり着いた時も同じだった。

僕もガイド無しでチャンさんもガイド無し。ランタンはアンナプルナよりもガイド無しで来ている人が多かったように思う。

ピークからの眺め。

ずっとぼーっとしてられる。

そのままの地球の表面。東京にいると忘れてしまうが改めて思い出す。人間も動物なのだからもっと自由でいるべきだと思う。

下り途中から眺めたキャンジングンバ。ヘリポートにヘリコプターが来ると犬が沢山集まってくるのが面白い

村には2泊した。もう一泊しようか迷ったけど下ることにして翌朝出発。

疲れたし寒いからシャブルベシまで戻ってカトマンズへ帰ろうかと思っていたんだけど、シャブルベシへ向かうかゴサインクンダ湖へ向かうかの分岐点の看板の前まで来たら迷ってきた。

ここまで来たのだから再び登ってゴサインクンダ湖まで行くか、カトマンズへ帰って休むか。どうしようか。いやカトマンズへ帰るか。

と思っていたその時後ろからチャンさんがやってきた。キャンジンリのピークでも会ってルート上でも毎日会っていたチャンさんだ。

チャンさんは『こっちがゴサインクンダだ。行こう!』と言った。僕は彼と一緒に登りの方へ歩き出した。

その4へ続く

       

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