見ず知らずの隣人との友情が生れたかもしれない瞬間 いやそれは自分勝手なものだった

もう数カ月前になるけど僕は日本のインドと呼ばれているらしい東京の街に住んでいた。

築20数年で駅のホームまで徒歩2分でいけるという好立地にも関わらず家賃は安く敷金礼金も無しだった。今思えば何かしらの事故物件とやらだったのかもしれないがそんなものは僕には効かなかったようで。たぶん違うけど。

ユニットバスが牢獄のように狭かった以外は不便も無く快適に暮らしていたのだが両隣の住人の生活音が気になることが多かった。

入居2日目の23時過ぎ、右隣りの部屋で突如パーティーが始まり高いウヒャヒャ笑いと音楽が鳴りやまず初のカベドンをしたのだがそれ以来なんとなく見えない確執のようなものが生れていたのかもしれない。

それ以来両者忍びのように生活しお互いをけん制しあう中で事件は起きた。

朝玄関を出るとドアの真ん前にゴキブリの亡骸が転がっていた。

このアパートは若作りしてはいるが築年数はそれ相当なので当然ゴキブリも出る。築年数が関係あるかは知らない。

不自然に玄関先ドアの真ん前に転がるゴキブリは右隣りからパスされたものに違いないのだ。

その日から幾千ものゴキブリパス合戦が続いた。

朝ゴキブリを右隣にパス

帰宅すると戻っているのでまた右にパス。この繰り返しだ。

やり始めるとあとには退けないもので。しかしある日それは左に受け流されていった。

階段の上の方で転がるゴキブリ。

それを見て自分は小さい奴だと思った。

誰かが我慢して止めないと終わらない。いやそもそも我慢するとかそんなこと考える時点でおかしいのだ。ストレスの原因は自分にあった

考え方を変えるだけで生きやすくなる。人間はもっと動物らしく生きると良いと思う。

他人の事を気にせず比べず広い心を心掛けていこうと思った。

ナマステ。

       

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